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4月28日(木)会員圃場見学の報告

先日4月28日(木)に行いました会員農家の圃場見学の様子を報告させて頂きます。

開催概要

日時:2011年4月28日(木)、13:00より1時間程度

場所:安曇野市堀金 青柳聡氏農場

圃場内容:米8ha(うち2反歩もち米<ミスズモチ>で、それ以外はこしひかり)ほぼ全てJA出荷、麦7ha、豆類1ha(青大豆 白大豆など)、そば2~3ha(そばの粉を自分で挽いて物産センターへ)など


■機械
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・乾燥機

初めに案内された倉庫内には5台のコメの乾燥機が。一番大きな機械で8反歩分の米を一気に乾燥できるのだとか。その他にも、玄米にする機械、精米機、そばの殻を取る機械、田植え機、トラクターとコンバインそれぞれ3台くらいあったような・・・。

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・熱つ語る青柳氏

乾燥機、精米機などは、JAでやってもらうようにすれば必要ないのだが、そうすると、ほかの農家さんの米と混ざって精米されてしまうことになる。自分で機械を持っていることで、米袋に「青柳聡」のハンコを押してもらえる。また、どの田んぼでどれだけの米がとれたのか把握することも可能になる。JAに乾燥代などの手数料を払う必要もなくなる。

■品種
米(もち米除く)はすべてコシヒカリ。昨年まではミルキークイーンも栽培していたが、値下がりしたため今年はやめ(それまではコシヒカリと比べ+500~1000円/俵)。この品種の市場の需要はあるものの、米穀卸会社が下げるよう要望してきたために価格が下がった。米の価格というものはいったん下がるとなかなか上がることはない。
品種をコシヒカリのみにした理由はもう一つある。複数の品種を栽培していると、その都度機械を掃除しなくてはいけない。コシヒカリを精米した後にミルキークイーンを精米しようとなると、コンバイン、乾燥機、精米機全てを掃除しなければならず、これにものすごく手間がかかる。ちなみに、もち米(ミスズモチ)には、それ専用のコンバインがある。

■栽培方法
一部で米ぬか米(田んぼの水面に米ぬかを撒くことで、雑草の発生を抑えそれ自身が肥料にもなる)を栽培。一般的な方法で栽培した時より収量が5~10パーセントほど落ちるが、俵あたりの価格は少し高くなる。また、農薬を撒く回数が減るため体も楽。ただ、米ぬか米を作る田んぼは、常に米ぬか米を栽培し続けることが大切。例えば、米ぬか米を作った後に麦を植えたりすることはできない。だから、全ての田んぼを米ぬか米にすることはできない。

■農園の歴史と今後
青柳聡さんのひいおじいさんかひいひいおじいさんが当時の下堀村の村長を務めており、その頃には既に今のように稲作を行っていたとのこと。
将来ご両親がリタイアした場合、人を雇うということも考えなければならない。その場合、現在の経営規模を変えていかなくてはならない。また、集団で何かプロジェクトをやっていくということになったらぜひ参加してみたい。

■見学をしての感想
とにかく家の敷地が広いのに驚いた。ビニールハウスがいったい何棟あることやら。昔豚を買っていた小屋が肥料庫に、鶏を飼っていた小屋が農薬保管室に・・・といった形で建物がいくつもあった。その中で、一番私の気をひいたのは「つとむさハウス」。青柳さんのお父様が詩吟&そば打ちをするための外見は何の変哲もないハウスだが、中に入ってみるとビックリ。

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・つとむさハウス

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・つとむさハウス内部

ちょっとした炊事ができるような炊事場やソファーやテーブルがあり、ちょっとした居酒屋のよう。自分もいつかはこんなハウス作りたいなあ。

(報告:加藤、写真:中島)
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